今年2023年2月初め、カルビーの「シン・仮面ライダーチップス」が発売された。
チップスにはシン・仮面ライダーカードがついている。全48種、1から48の通し番号があり、中にラッキーカードがまじっている。これをカルビーに送るとカードアルバムがもらえる。昔のとおりだ。
今回の逸品はこの「シン・仮面ライダーカード」のセットである。
ここ1、2カ月、我ながら刑事(デカ)のようにコツコツ歩きまわって狂ったようにコンプリートした。実に熾烈な戦いであった。
だが収束しかけた今、再び新たな火種がまかれ、われわれを新たな戦いに駆り立てる。
おのれ東映。戦いはまだ終わっていないのだ。
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カルビー「シン・仮面ライダーチップス」カード集めをスタートする
カルビー「シン・仮面ライダーチップス」は2023年2月、北海道、東北、関東、中部限定で、セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキの一部店舗において販売された。
通し番号、ラッキーカードと来れば動かずにいられるはずがない。まずは自宅の近所の店舗をすべてまわったが、まったく発見できなかった。
次は荻窪でラーメンを食べた後、中野のまんだらけまで歩きながら、道すがら店舗を見てまわった。ここでも収穫なしだった。
その翌日、今度は中野から水道橋まで歩き、途中の店舗をすべて当たった。すると4軒目、落合駅にほど近いファミリーマートで、ついにシン・仮面ライダーチップスと遭遇した。歓喜。あるだけまくること18袋、それからまた何軒かゼロが続きこんどは早稲田通りのファミリーマートで邂逅した。再び歓喜。ここでもあるだけ17袋買い占めた。
とりあえず3日間で50軒以上まわって、買えたのはこの2軒35袋。足で稼いだ達成感はあるが前途に不安を残す出だしとなった。
コツコツ歩いてコンプリートを7セット
さてやっと手に入れた貴重な35袋、1袋につきカード2枚ずつだから計70枚となる。
これで全48種いけるかも。そう期待したが、世の中そんなに甘くない。1番がだぶりまくって5枚出た。逆に1枚も出ない番号がいくつもある。
救いといえばラッキーカードが1枚出たことだろうか。ネットで調べたら47番と48番の2種類だけが一部ラッキーカードになっているようだった。
( 1番はクモオーグ )
それからさらにコツコツ探す日々がつづいた。その後「シン・仮面ライダーチップス」は店頭から一時期姿を消し、しばらく経ってまた見かけるようになった。見つかるのは店舗20~30軒につき1軒程度の割合である。
ただ置いてあるときはだいたい20袋くらいあった。
そんなこんなで、見たチップスをまくり続け、地方にいる友人にも頼んで、チップスらしきものが影も形もなくなるまで追っかけた。まわった店舗は数知れず、集めに集めたカード700枚。
この段階でコンプリートが7セットできた。残り1枚でコンプリートというのが2セット。あと5枚が1セット。ラッキーカードは47番48番の2種が揃った。47番のラッキーがもう1枚出たのでアルバムと交換にはこれを送るんだ。
(上48、下47 ラッキーカード)
一方ダメージも半端ではない。1番2番10番は10枚以上だぶりまくり、700枚中60枚以上がこれらの番号で占められているのが、むごたらしい。ほかにも5~6枚ダブっている番号は数多い。
ここに至って自分もやや正気に返り、足りない番号はヤフオクとメルカリで補充するという人間味を取り戻した。
結果、揃えに揃えてコンプリート10セット。心穏やかに自分は2023年3月17日、庵野秀明監督の映画「シン・仮面ライダー」の公開を迎え、配布されるカードを貰いに劇場に足を運んだ。
(裏面の色が異なっているものがある。なぜだろう)
庵野秀明「シン・仮面ライダー」入場者プレゼントカード
庵野秀明の映画「シン・仮面ライダー」は庵野監督の「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続く特撮3作目である。
今回狙うのは、劇場来場者に入場者プレゼント。入場者1人につきランダムで1パック、2枚のカードがもらえる。
今までも特撮映画でパック入りカードがついてきたことはあるが、今回は全10種、しかもそれぞれに演者の肉筆(印刷)サイン入りレアカードがまじっていて、都合全20種あるという。
こちらのほうはコンプリートなど望みもしないが、緑川ルリ子を演じる浜辺美波かハチオーグの西野七瀬か、その辺が出ればラッキーくらいな気持ちで開けてみた。
出た。西野七瀬だ。もうこれで満足・・・そう思って何気なく裏を見て腰を抜かした。
50番台の番号がついているではないか!
これは48番で終わっていたあのチップスカードの続きなのか?
あのチップスとこの劇場カードは通し番号なのか?
まずい。これはまずい。せっかく48番まで集めたのに、49番以降があるのならコンプリートにならないじゃないか。万事休す、自分は劇場に足しげく通い始めた。
通し番号という悪魔
自分は劇場に足しげく通い始めた。
公開初日は静岡出張中だったため、仕事の合間に静岡の劇場で3回鑑賞。
6枚すべてダブりなし、レアカードも1枚出て、幸先の良い出だしであった。
さて東京に戻って地元の劇場を調べると、すべてカード配布は終了している。
地元だけではない。東京都内、いや行きやすい近郊都市もすべて配布終了していた。奇跡的に渋谷でまだ残っていた劇場を見つけ、さっそく妻もひきずりこんで鑑賞する。この渋谷で8種が揃った。この劇場にはその日の午後と翌日ひとりで再び行ったが、どれもダブりのままあえなくそこも配布終了した。
まだ配布中の劇場は、総じて駅から遠くにあるようだ。
鴻巣の劇場が比較的近いので行ってみた。ここで最後の2種類を手に入れた。1~58番までやっとコンプリートである。
カードのあとは公開2週目から色紙が配布され、3週目からは2種目の色紙となった。この時期、鴻巣の例の劇場はまだカードを配っており、カードと2種の色紙が全部貰えた。再び鴻巣に駆けつけ、午前午後の2回見てカード2パック4枚と2種の色紙をゲットする。これでカードは49~58番の2セット目がコンプリートした。
(劇場カード49~58)
静岡で3回、渋谷で3回、鴻巣で3回、計9回鑑賞。渋谷には1回妻投入。もはや「立花」と言われてとっさに浮かぶ役者が小林昭二ではなくなった。なんかごめん。
とにかくこんなことにスイッチが入ってしまう自分にはあきれ返るばかりである。鴻巣も配布終了、58までコンプリートとくればこれで思い残すことはない。
ないのに、ホント勘弁してほしい。新たに59番からの劇場カードが配布され出した。
おのれ東映。9回見た自分と8回見た友人がともに劇場にかよう無惨さを見よ。こんなことで夜明けは来るのか。次回につづく。