- 2022年3月19日
- 2022年3月28日
池田誠の「今週の逸品」第9回 テレビカラー絵本『怪獣王子』2
「怪獣王子」は不運な作品だと思う。 その不運は、第1次怪獣ブームに乗じてつくられた特撮作品の多くに言えることかもしれない。 たとえば「魔神バンダー」。 昭和41(1966)年に制作を終え、同年10月号から『冒険王』でコミカライズが連載されたが、放送枠 […]
「怪獣王子」は不運な作品だと思う。 その不運は、第1次怪獣ブームに乗じてつくられた特撮作品の多くに言えることかもしれない。 たとえば「魔神バンダー」。 昭和41(1966)年に制作を終え、同年10月号から『冒険王』でコミカライズが連載されたが、放送枠 […]
モノ集めをしていて運の良し悪しをあまり感じたことはない。 欲しかったモノが手に入るのはもちろん幸運だが、そこに至るまでさんざんショップをまわったり、ヤフオクやメルカリを見続けているのだから、運もあるが努力の結果という感は否めない。 また逃してしまった […]
1972年3月初め、ぼくは本屋におかれていた『別冊少年マガジン』4月特大号の表紙で、変身忍者嵐の実写版のすがたを初めて見た。それは「ハリスの旋風」の石田国松のすぐ隣で、堂々とした勇姿をみせていた。 中を見てみたいと気ははやったが、当然な […]
『流星人間ゾーン』 ・・・という雑誌なのだ。 作品名がそのまま雑誌名になっている。 単体の作品タイトルがそのまま雑誌の名前になるなんて、ウルトラマンや仮面ライダーといった超メジャー作でも見たことがない。 一応『たのしい幼稚 […]
「ナレ死」という言葉がある。 ドラマの登場人物の死がナレーションだけで描かれることをいう。 確か5、6年前、大河ドラマ「真田丸」の織田信長の死がナレーションだけだったのについて、ナレーション担当の有働由美子アナがNHK朝の情報番組「あさイチ」で「信長 […]
今週の逸品4 水木しげる『ベトナム戦記』(サンコミックス 第2版) 「サンコミの『ベトナム戦記』は出にくい」 ・・・・・・いつ聞いたのか、誰から聞いたのか、まったく覚えてないが、いつの間にかその言葉は、古本漫画をさがすぼくの心の中に刻み […]
古物として世に出まわらないモノには2種類ある。 ひとつは「出ないモノ」。もうひとつは「出さないモノ」である。 「出ない」と言っても一定数存在するものならば、出まわらないのは「出さない」人がいるのだ。また「出さない」といっても、もともと良く出るものなら […]
スパイメモ(1969年(昭和44年) サンスター文具) 1969年の或る日のこと、友人が学校にスパイメモを持ってきた。 周りにはあっという間に何重もの人だかりができ、友人がめくるたび歓声があがった。ぼくたちは放課後いっせい […]