『ぼくら』1967年9月号

 

この表紙だけでも持っている価値ある号。口絵のキングコングは石原豪人が手掛ける。スフィンクス怪獣の手の中でだらりと垂れた少年の肢体、怪獣に襲いかかるキングコングの表情、圧倒的な石原の世界が広がる。続く南村喬之のウルトラ怪獣たちも素晴らしい。

夏休み怪奇特集で妖怪コーナーや恐怖ものなどに注力しているが、その横でマンガ「ウルトラマン」が最終回。今回も魅惑のオリジナル怪獣だ。来月号からは「ウルトラセブン」がスタートする。

巻頭まんがは新連載の園田光慶「Dマークの男 ガードマン7」。「ばくはつ大将」は、大将が赤ん坊の世話をする羽目になり、ミッチィの存在感がうなぎのぼりの回。「うなれ熱球」は、チームのエースとなってうぬぼれた八郎が敵チームに打ち崩される。がくっとホームに膝をつく八郎の姿に既視感。

他は、梶原一騎・中村英夫のプロレス物語が最終回。

【目次】

【口絵】

キングコング大画報「スフィンクス怪獣をたおせ!」(絵・石原豪人)

【特集】

〇ウルトラ怪獣名画報「ガラモンの逆襲 いかりくるうラゴン パゴスおおあばれ ラルギュウスの襲撃」(絵・南村喬之)

〇ターザン特集「これがジャングル城だ」(文・久米みのる/絵・田染幸雄 前村教綱)

「ターザン城には、たくさんのひみつのしかけがあり、007でも、とうていはいりこめない」

〇きょうふ大特集「妖怪総まくり」半魚人対かっぱ、ドラキュラ対てんぐなど。「妖怪のすみか早わかり」(構成・大伴昌司/絵・水気隆義)

【マンガ】

新連載「ガードマン7」(園田光慶)「日本人をこころのそこからにくむ」集団とDマークのガードマンの対決。

最終回「ウルトラマン」(原作・梓博 /怪獣デザイン・成田亨/まんが・一峰大二)

吸水怪獣ウェットン。滝の水を干上がらせたり大洪水を起こしたりするのは、水を吸って巨大怪獣になるウェットンのしわざだった。ウルトラマンのスペシウム光線も八つ裂き光線も効き目がない。この事態に科特隊隊長は、水中爆弾を積んだ潜水艇をウェットンの腹中に送り込むことを提案。ハヤタは隊長の代わりにみずから人間魚雷となってウェットンに飲み込まれる。

「ばくはつ大将」(辻なおき)

「キリストくん」(ジョージ秋山)

「少年ハリケーン」(堀江卓)

「うなれ熱球」(相良俊輔・原作/荘司としお・まんが)

夏休み2大きょうふまんが特集 江原伸「じごく」池内誠一「鬼じい」

【読み物】

〇テレビスターとくだね 「これが青春だ」の役者たちの紹介、テレビ「神州天馬侠」伊那丸役黒田賢のインタビューなど。映画紹介は「特攻大作戦」「ボタンウィローから来た男」「大西部への道」「ナポレオン・ソロ ミニコプター作戦」

〇科学のとくだね 月世界のマンモス遊園地(文・斎藤守弘 絵・田染幸雄)

〇ニュース物語「死とたたかった八時間」

〇最終回 プロレス物語「プロレス馬場決戦録 きょうふの原始怪人」(梶原一騎・中村英夫)王者ジャイアント馬場となぞの原始怪人

〇動物感動シリーズ「さばくの友情」(原作・関耕太/絵・石川球太)

 

〇読者がつくる怪獣物語「三大怪獣の決戦」(中尾明)

〇巨人軍ひみつ情報 王貞治 不死身のワンちゃん

 

裏表紙の広告はシスコのキャプテンウルトラガム・チョコレート

 

 

ふろく

別冊「キングコング」「快獣ブースカ」「ターザン」「ピッカリ・ビー」「ザ・ガードマン」

当時大人気の実写ドラマ「ザ・ガードマン」の漫画化作品が別冊ふろくに登場。

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