『ぼくら』1967年4月号

 

 

なにしろ表紙がカッコいい。次号から別冊ふろくではじまる「キングコング」特集が見ごたえあり。マンガは、裏「巨人の星」的ストーリーで知られる「うなれ熱球」がこの号からスタート。巻頭まんが「ばくはつ大将」は、友人をひき逃げした犯人を捜す回で、ひき逃げ犯がPTA会長だという刺激的な内容に「悪意はなく、内容をわかりやすくするため」との作者のメッセージが末尾に入る。父が交通事故に遭った少年の登場する「感動の実話特集」との呼応が意識されていたか。「あばれムサシ」はムサシがついに母と巡り合う回だ。

【目次】

 

【口絵】ウルトラ怪獣大進撃。ウルトラマンと、地底怪獣テレスドン、伝説怪獣ウー、黄金怪獣ゴルドン、変身怪獣ジャミラ、冷凍怪獣ギガス、古代怪獣ゴモラ、すい星怪獣ドラコ

【特集】

〇キングコング特集(絵・萩原孝治、田染幸雄)

<キングコング10のひみつ>名まえのひみつ、すんでいるところ、コングのたべもの、超能力、弱点など。<キングコングの必殺戦法>「四月からテレビに登場する、ぼくらのキングコング。これは、悪役怪獣をたおす怪獣、キングコングのひみつ特集だ」「コングはスポーツがとくい」水泳、野球、ボクシング、レスリング

〇感動実話特集

特集 この少年をはげまそう!<とうちゃんの星にちかう><運転手がにくい><もういちどあるきたい>

【マンガ】

「ばくはつ大将」(辻なおき)(50p)

「あばれムサシ」(諏訪栄)(34p)

「少年ハリケーン」(堀江卓)(50p)

最終回》「吹けよカミカゼ」(梶原一騎・原作/古城武司・まんが)(32p)

《新連載》「うなれ熱球」(相良俊輔原作/荘司としお・まんが)(50p)

 主人公・八郎の父はかつて巨人選手だったが、頭部への死球で障害を負い、後遺症に苦しみながら亡くなった。母は生活のため無理を重ねて早世していた。ひとりになった八郎は、両親を殺した巨人への復讐を果たすためプロ野球選手をめざす。前年から『少年マガジン』で連載中の「巨人の星」(アニメ放映は翌1968年から)をばりばりに意識した設定だが、「巨人の星」の鬼気迫る悲壮感はなく、明るく前向きに進んでゆく少年が魅力的だ。

父のちゃぶ台返しばーん!

<おわらいまんが大特集>(3作合同の扉1p、裏はだめ夫のお花見)

「丸出だめ夫」(森田拳次)(9p)

「タレントくん」(ジョージ秋山)(9p)

「よたろうくん」(山根赤鬼)(9p)

【読み物】

〇テレビニュース「はじめてあかす人気歌手のひみつ」

映画は「宇宙大怪獣」「南海征服」「十一人の侍」「恐竜百万年」

〇記名なし(眉村卓×中西立太)/ ロボット感動物語「ロボット指導員SM342号」

〇梶原一騎×中村英夫 / プロレス名勝負物語「墓場の使者 がいこつ怪人」(オット=ジョブ(ハロルド坂田)となぞのがいこつ怪人)

〇高村暢児×伊東章夫 / 太郎くんのびっくり世界旅行4(パラグアイのふしぎな戦争)

〇科学のとくだね 「これがスパイ学校だ!」

アメリカ・カリフォルニアにあるスパイ学校を「見学してきた小山内宏先生の報告と、そこで見た訓練や、最新のひみつ兵器をしょうかいしよう」<スパイ学校の中はこうなっている><これがスパイのひみつ訓練だ><スパイのひみつ戦法><新しいスパイのひみつ兵器><スパイのひみつ本部><これがスパイのそうびだ>など

〇絵物語 動物シリーズ「あら馬岬の決闘」(原作・関耕太/え・石川球太)

(「はやくも大ひょうばん!さいとうたかを、石川球太、川崎のぼるの三先生がうでをきそう、ダイナミック絵物語!」)

来月はさいとうたかを先生の「きょうふの満州どら」がのるぞ!

〇どんちゃか笑学校

〇巨人軍日記 新入団の捕手・槌田誠

 

裏表紙はアサヒ靴の広告「新学期から良い子のくつは アサヒターザン」

ふろく 怪獣大百科事典、別冊ウルトラマン、快獣ブースカ、グラン=プリ

 

 

 ケムラー

裏表紙