- 2018年5月28日
- 2020年11月18日
漫画復刻の王国 アップルBOXクリエート/ たかはしちこ(5)
高橋さんは今年69歳になる。 「六十代になったとき、これからは何があるかわからない年齢に突入したなと思いました」 体が動かなくなるかもしれない。自分がいつまでこれを出し続ける気力がもてるか、と考える。 だが、出せそうだと考えてすでに資料を集め終わって […]
高橋さんは今年69歳になる。 「六十代になったとき、これからは何があるかわからない年齢に突入したなと思いました」 体が動かなくなるかもしれない。自分がいつまでこれを出し続ける気力がもてるか、と考える。 だが、出せそうだと考えてすでに資料を集め終わって […]
************ 今まで復刻した中で特にこれはというものを教えてください。 わたしがそういうと、高橋さんが出してきたのは厚みのある二冊だった。 春名誠一原作・東浦美津夫「どこに青い鳥」上下巻 (『少女クラブ』1958(昭和33)年5月号~19 […]
ひとりの同人誌作家だった高橋さんの転機は、オフセット印刷の到来とともにやってきた。 同人誌の形態は、初期の肉筆回覧誌からコピー本へ、そして印刷所に発注するオフセット印刷本に変化した。自分たちの同人誌が手製のコピー本ではなくオフセット印刷 […]
作家や遺族から喜んでもらった時もある。 うしおそうじ「どんぐり天狗」は、かつて作家に許可を求めて返事を保留されていたが、ファンの会社の出版トラブルの余波を受け、話が頓挫してしまった。十数年経って作家の死後、偶然うしお氏の息子さん、作曲家の鷺巣詩郎氏と […]
* 新小岩駅近く、蔵前通りに面したマンションの一階に古書店がある。 ガラス戸に金色の優しげな字で誓和堂と書かれたその店は一見古書店と気づかず通り過ぎてしまいそうなたたずまいだが、中に入れば貴重な漫画本が溢れ返る、その道で知られたヴィンテージ漫画専門店 […]