ももクロサイン入り生写真コレクション / 池田誠 1 

ももクロは2008年結成された女性アイドルグループである。
2010年メジャーデビュー。
当初は「ももいろクローバー」という名前だったが、メンバー・早見あかりの脱退を機に「ももいろクローバーZ」と改名した。
以後、紅白歌合戦出場や国立競技場のライブ、5大ドームツアーなどを経て、国民的アイドルグループの地位を築いてきた。ファンは老若男女にわたり、カップル同士でライブに来る者も多い。そこが通常のアイドルグループと違うももクロの特徴である。
現時点(2018年2月現在)メンバーは、百田夏菜子(イメージカラーは赤)、玉井詩織(黄)、佐々木彩夏(ピンク)、高城れに(紫)。先月21日をもって有安杏果(緑)が脱退した。

池田さんがももクロにハマったのは2011年あたりだった。ファンとしてそんなに古参ではないのである。
中野ブロードウェイに当時3軒あったアイドルショップ・TORIOには、女性アイドルグループの生写真コーナーがあった。
池田さんは言う。
「あるときなんとなくそのコーナーを見たら、その中に、とりすましたポーズじゃなくて、汗を流しながら笑顔で歌ったり踊ったりしている女の子のグループの写真があったんです。で、ブロードウェイに行くたびそれを見にいくようになった。見ていると元気が出る感じがして」

池田さんはそこで初めてももクロを知った。
それぞれのイメージカラーを身につけているとはいえ、1枚ごとに表情がコロコロ変わる彼女たちは、時には顔を見分けることも難しかった。
池田さんは1年半のあいだ店に通ってひたすら写真を眺めた。やがて彼女たちがどんな表情をとっても見分けがつくようになり、その中でピンクの佐々木彩夏(あーりん)のファンになった。そして少しずつその写真を買いはじめた。

 

「ショーケースに直筆サイン入りが出ていてね、当時は1000円くらいから売ってたの」
池田さんはいたく感銘を受けた様子で言う。
「安い!と思ったねえ」
「それはまあそうでしょう」わたしは憮然として言った。「しかしやっぱり紙モノから入るんですねえ」

池田さんは『冒険王』など古い雑誌のコレクターである。かつては仮面ライダーカードにも凝ったことがあり、そもそも通し番号のついた紙モノに弱いのだ。アイドルにも、歌や映像でなく写真から入ったというのが、妙にぶれがなく腰が据わっている。しかもあいにくというか、雑誌やカードの蒐集が一段落した気分のときだった。今までの経験と熱意がそちらに集中したふしがある。
「いやあ、しょっぱなから実におそろしい」わたしは素直な感想を述べた。

 

さて生写真にはまった池田さんは、そこからDVDも買いあさり、ライブにも行き始めた。
たいした古参でなく間違いもあるかもしれないが、以下に池田さんが知る範囲の情報を記し、不格好ながらももクロへの心ばかりのエールとしたい。

**

さて、池田さんのレクチャーに従って、ももクロ生写真の歴史を振り返る。

2008年~2010年 ももいろクローバー時代

サイン会、握手会、朝食会などのイベントが積極的におこなわれていた。またメンバーの加入・脱退が頻繁だった。
この時期の写真は、基本的にナンバーの入らない「無印」だが、特別な「sidestoryシリーズ」、「家紋シリーズ」、雑誌の抽選プレゼントやふろく、またイベントで配られたサインやコメント入りブロマイドなどもある。

2011年~ ももいろクローバーZ時代

早見あかりが脱退し、グループは「ももいろクローバーZ」と改名した。握手会などの接触系イベントはおこなわれなくなった。
生写真は、ライブの際の物販や通販などで売られる。1セット5枚入りで1000円。直筆サイン、時にはサインにコメントもついたものが入っているが、確率は非常に低下した。

 

 

***

 

「無印」

無印は、番号もマークも入っていない生写真である。
「ももいろクローバーZ」になってからの公式生写真には基本的に通し番号が入るので、それに対して「ももいろクローバー」時代のものを言う。
ただしZ以前でも、sidestoryシリーズ、家紋シリーズには番号がつく。(後述)

2007年10月(0期メンバー)ライブなどの活動はなく写真のみ。
高城れに、和川未優、伊倉愛美、高井つき奈、弓川留奈

2008年3月メンバー入れ替え。5月17日(グループ結成)
高城れに、和川未優、伊倉愛美、百田夏菜子、玉井詩織、高井つき奈
(弓川脱退、百田・玉井加入)

2008年8月9日
高城れに、和川未優、伊倉愛美、百田夏菜子、玉井詩織、藤白すみれ
(高井脱退、藤白加入)

2008年11月23日
高城れに、和川未優、伊倉愛美、百田夏菜子、玉井詩織、藤白すみれ、柏幸奈、早見あかり、佐々木彩夏
(柏、早見、佐々木加入)

****

<sidestoryシリーズ>

sidestoryの文字とハート、日付とナンバーが入る。

2008年12月29日
高城れに、百田夏菜子、玉井詩織、柏幸奈、早見あかり、佐々木彩夏
(和川、伊倉脱退)
アルバム(直筆サイン入り)の購入特典に、このシリーズの生写真0番(全員のサイン入り)が付いていた。

 

2009年3月9日
高城れに、百田夏菜子、玉井詩織、早見あかり、佐々木彩夏
(柏脱退、のち乃木坂46へ)


池田さんは言う。
「ぼくは古参でないから全容が把握できてないんですが、3桁は見たことがないから99番までじゃないのかなあ。
総じてサイン率が高くて、サインなしは2013年頃までアイドルショップで見かけたけど、今はほとんど見ないですね」
そうそう、と思いだしたように付け加える。
「ちなみにsidestoryの直筆サイン入りは、こないだまんだらけウィンクでいっぱい見ましたよ。秋葉原TORIOにもあります。ネットオークションでも時々見かけます」
日々ぬかりなく巡回しているらしい。
「こういうのって、自分では売らないの?」とわたしは訊いた。
「売らないですよ。交換ならともかく、ぼくの手元に来た写真は売りません」
池田さんはきっぱり断言する。

 

 

 

最新情報をチェックしよう!