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2017年2月

冒険王

       別冊「冒険王」1967年春季号 「大巨獣ガッパ」(1967年4月公開 日活映画) 漫画化:中沢啓次    

冒険王

       別冊「冒険王」1967年夏季号 魔神バンダー特集号  ( 放映はこの2年後 )                       

冒険王

        別冊「冒険王」1973年6月号 この号から副題のほうがメインタイトル「冒険王」より大きくなった。              

池田誠 / プロフィール

池田誠 1961年静岡県生まれ。 小学生時代、雑誌「冒険王」、仮面ライダーカード、裏のみかん山での仮面ライダーごっこに熱中する。 大学、大学院で国文学を専攻。現在、複数の予備校で国語科講師として教鞭をとるかたわら、特撮ものの研究およびライター業をいとなむ。 「ロボット&ヒーローCOMIXスーパーガイド」(白夜書房)「学園マンガ読本」(宝島社)「少年画報大全」(少年画報社)「ぼくらのヒーロー伝説」( […]

池田誠 / 冒険王 ①

  別冊「冒険王」1972年秋季号   池田さんが1971年以降の「冒険王」を集める上で、最後の一冊だったのが、この別冊1972年秋季号だった。 池田さんは語る。 「確か2000年か2001年、まんだらけのオークションにこの号が出されたんです。それまでそのオークションで、72年秋季号が出たのを見たことがなかった」 「それでどうされました?」とわたしは訊いた。 「とりあえず20万 […]

池田誠 / 冒険王②

「冒険王」は、1949年~83年(「TVアニメマガジン」と改題して84年まで)、秋田書店から発行された少年雑誌である。テレビの特撮やアニメの世界を柱とし、それらをマンガ化した作品をふんだんにとりあげた。通常の月刊誌のほか、年4回の別冊号(春季・夏季・秋季・冬季)(66年~74年)、年2回の増刊号(夏休み号とお正月号)を出していた。   この別冊「冒険王」1972年秋季号の完本を、池田さん […]

池田誠 / 冒険王③

別冊「冒険王」72年秋季号。 これが運命の一期一会。覚悟を決めてまんだらけオークションに臨んだ池田さんの執念は、おそらくその後の「冒険王」市場に飛び火した。   池田さんは語る。   「そのときまで「冒険王」にそんな派手な高値がつくことはなかったんだよ。でもそれがきっかけになったのか、そのあと同じまんだらけのオークションで、V3特集の「冒険王」73年夏休み増刊号がいきなり46万 […]

池田誠 / 冒険王④

「別冊冒険王秋季号についてですが、そもそも秋季号そのものが、あまり市場に出てこないのです」と池田さんは言った。   「年2回の増刊号は、なんだかんだ言って市場に出まわります。夏休み号は8月中旬の発売だから、ちびっこはお盆で田舎に帰って、おじいちゃんおばあちゃんに買ってもらう。お正月号は、発売は12月中旬だけど1月まで売っていて、これはたいていお年玉で買うことができました。 この別冊冒険王 […]

池田誠 / 冒険王⑤

「それではこの号の巻頭から見てみましょう」   そう言って池田さんは別冊「冒険王」72年秋季号を大事そうにひらいた。   ①デビルマン絵はがき ②口絵ポスター おもてにサンダーマスク、裏に「映画怪獣大行進」(ゴジラ、ガメラ、ギララなど) ③テレビ怪人カラーカード(8ページ) (仮面ライダー、超人バロム1、快傑ライオン丸、変身忍者嵐、計4枚) ④テレビ特報 (ライオン丸(7ページ […]

池田誠 / 冒険王⑥

「では次に、掲載されているマンガを見てゆきましょう」   超人バロム1(古城武司 原作さいとう・たかを) 仮面ライダー(すがやみつる 原作石森章太郎) デビルマン(蛭田充とダイナミックプロ 原作永井豪) サンダーマスク(長谷川猛とひろみプロ 原案上原正三) 変身忍者嵐(石川賢とダイナミックプロ 原作石森章太郎) アストロガンガー(浅井まさのぶ) 快傑ライオン丸(一峰大二 原作うしおそうじ […]

池田誠 / 冒険王⑦

72年秋季号の収録マンガについて、池田さんはさらに言葉を続けた。   「「超人バロム1」は、2007年、「完全版」と銘打って、単行本未収録回をおさめた本が出版されました。しかしながらたったひとつだけ、この完全版に漏れたストーリーがある。それがこの72年別冊冒険王秋季号の回なんです」   「へえ、じゃあなおさらこの号は貴重じゃないですか」   わたしがそう言うと、池田さ […]

池田誠 / 冒険王⑧

そもそも「冒険王」は、「イガグリくん」「ゼロ戦レッド」というような、オリジナル漫画に定評ある少年雑誌だったのだそうだ。 おそらくそれゆえにこそ、かつて彼らは一度、時代の波に乗り遅れた。   池田さんは語る。 「1960年代後半、テレビにおける第一次特撮ブームが訪れるんです。そのころ他の少年月刊誌はどうだったか。 たとえば「ぼくら」は、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」と立て […]

池田誠 / 冒険王 ⑨

1960年代末、テレビの第1次特撮ブームは終息した。 ほぼ同時期の1968年、月刊誌「少年」休刊。1969年、月刊誌「少年ブック」休刊。 代わって68年、週刊誌「少年ジャンプ」創刊。69年、週刊誌「少年チャンピオン」創刊。その69年、月刊誌「ぼくら」は週刊誌「ぼくらマガジン」となり、月刊だった「少年画報」も隔週刊化された。   「要するに少年月刊雑誌は、相次いで休刊し、どれもが週刊の波に […]