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延藤直紀(CCP代表)/フィギュア制作②

CCPが最初に作ったのはスペクトルマンのフィギュアだった。 「スペクトルマン」は1971年1月から翌年3月まで放映されたピープロダクション制作の特撮ヒーロードラマである。宇宙からの侵略者ゴリの送り込む怪獣とスペクトルマンが闘うストーリーで、当初のタイトルは「宇宙猿人ゴリ」。 作品づくりにあたっては、或るマニアが当時の雑誌を大量に提供し、別のマニアが何時間もかけてグラビアをカラーコピーした。さまざま […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作③

延藤さんはもともと航空自衛官だった。そのあとキックボクサーに転身し、プロとして 国内2位・世界3位のところまで行った。 だが故障から引退することになり、今後の身の振り方を決めるにあたって、さてどうしようか、格闘技の経験を生かしてジムでもやろうかとぼんやり考えていた。90年代末のことだった。 そんなとき延藤さんは、ワンダーフェスティバルに行った。ワンフェスは年2回ひらかれる巨大な造型の祭典で、当時は […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作④

延藤さんはひとつのフィギュアに目を奪われた。 それは或る天才原型師の制作したソフビ人形「帰ってきたウルトラマン」だった。 もともとおもちゃが好きだった。子供時代からウルトラマンや仮面ライダー、ジャンボマシンダーなどのおもちゃにかこまれて育ち、東京に出たらその熱が再発して、おもちゃは身近なものだった。 だがそのフィギュアを見たときの衝撃は大きかった。 延藤さんは言う。 「自分はずっと、おもちゃは子供 […]

延藤直紀(CCP代表)/  フィギュア制作⑤

「自分はアーティストじゃない」と延藤さんは言う。 「仕事というのは現実のことで、それで食べられるかどうかが問題だ。現物を作っても売れなければ話にならない。商売にならなければ次が作れない。原型師、彩色師、いろんな作家に仕事をまわすこともできない」 アーティストじゃない。テーマや構図を考え、それぞれの原型師さんの特性を把握して 誰に発注するかを考える。原型師さんと相談しながら決めることもある。納期を定 […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑥

客の頭の中にある風景は何か。 「ウルトラマンってね」と延藤さんは言う。 「印刷物の中のものをそのまま持ってきたのじゃ、ダメなんです。真っ黒けで汚いんですよ」 映像、写真集、いろんなものを見ながら、みんなの望んでいるウルトラマンをさぐる。 「何が欲しいのか、みんなの中に答えがある。いざ出されると、わーこれ欲しかったとなるけれど、イメージの中ではどうだかわからない」 「当時こうだったというものは、リア […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑦

何をつくるか考えるとき、延藤さんはパズルのピースをまずひとつ置いてみるのだという。まだ何もない盤面にやりたいピースをひとつ置く。それから他のピースを足してゆく。足りないピースは何だろう。原型師は、採算は、広告は。そもそもこれをやる意味は何だろう、と考える。 「置いてもどうしても図が埋まらないことがある。これでいいのか確信に変わらない。 このままゴールへ行けるのか、信念にならない」 確信、信念、とい […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑧

そもそも小さな玩具メーカーのモノ作りは、さまざまな制約にさらされている。 まず当然ながら版権の制約。 たとえば延藤さんは仮面ライダーも好きだが、バンダイの絶対的な王国に踏み込むことはできない。人気のキャラを大手企業がタイアップでひき寄せるのとは訳が違う。 ウルトラマンも、最初は円谷から門前払いされた。版権がとれたのは全くの幸運だった。 キャラクターだけではない。 たとえば「可動」は売れる。正しい形 […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作 ⑨

ソフトビニール人形は、まず原型から蝋型を成形し、メッキを施して金型をつくる。そこに塩化ビニールを入れて加熱し、固化させて取り出す。 比較的安価に或る程度の数を量産できるが、薄いものなどの成形は難しいとされる。そこは作り手の腕が如実にあらわれる。 人がいわゆるレトロな味わいのおもちゃを語る場合、ブリキなどの金物でなければ主にこのソフビ(塩化ビニル)素材を指している。どこか寸法がゆるんだ感じの、昭和な […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑩

CCPがこの7年間続けているプロジェクトに、CMCというシリーズがある。「CCP・マスキュラー・コレクション」の略で、「もし超人が実在したら?」というコンセプトのキン肉マンフィギュアシリーズだ。 「明日からゆでたまご先生と東南アジアにイベントに行くんですよ」 インタビュー当日、延藤さんはその準備にかかりきりのようだった。 現地でキン肉マンの作者を招いての格闘技のイベントがあり、そこにCCPも卓を出 […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑪

もうひとつ、漫画「キン肉マン」をフィギュア化することについて、延藤さんは言った。 「キン肉マンは何十年も続いている。その中で、ぼくらが今の絵を単純に三次元に置き換えるだけでは評価されない。あえて昔の絵を今の筋肉で立体化してみたりする、そのギャップがウケるんです」 二次元を単に三次元にするのでないというあの言葉は、二重の意味をもっていた。 先に言った、絵の仕掛けを立体の論理へ変えること。 加えて、時 […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑫

先にも書いたとおり、「CMC」は「もし超人が実在したら?」というコンセプトで作られる、CCPのキン肉マンシリーズである。 体型や体脂肪率なども計算する。得意技によって筋肉の付き方も考える。 そもそも現実にはあり得ないモノをあり得させる試み・・・異様さの顕現と、その肉体的かつ精神的な掘り下げという意味において、画期的な挑戦が続いている。 思うのだが、「実在させようとする」とはなんと恐ろしいことか。 […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑬

キン肉マンの作者・ゆでたまごの嶋田隆司氏は、2010年刊「マンガ脳の鍛えかた」(集英社)で次のように語っている。 「できそうでできない技を作るのは、たぶんゆでたまごだけのテクニックだと思います。僕の原作の段階では絶対に理論上は普通の人間にはできないっていうような技でも、中井君(キン肉マン作画担当・中井義則氏)が「絵のうそ」で描いてしまう、という…」 「昔からの技と今の技、両方描くことが […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作 ⑭

インタビューのあと、応接室に並ぶ作品を写真に撮らせてもらった。シャッターを切りながら、棚にぎっしり並ぶモノたちの存在の強さに押された。     ワンダーフェスティバルがスタートして30年近くが経つ。ガレージキットの世界に光を当てたこの巨大なイベントが日本の文化にもたらした影響はあまりにも大きい。かつて、企業に作られたプラモデルやガンプラは既に高い水準で人々を魅了していたが、フィ […]

延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑮

結局のところ、モノをつくるとは仕事をつくることで、仕事をつくることがモノをつくることだった。それはすなわち、未来に向けて前のめりで新しい価値は何かと問い続けることだった。 延藤さんは言う。 「最初にキン肉マンをつくったとき、そんなモノ売れないという声もあった。売れてもせいぜい300個くらいじゃないかと言われたんです。でもそれを押し切って出して1000売れた。あそこで負けていたら1000はなかった」 […]

佐々木大(仮名)/ プロフィール

佐々木大(仮名) / 日本プロ野球選手のサイン蒐集 プロフィール 読売巨人軍選手を中心に、日本プロ野球選手(OB含む)のサインを蒐集する。 姓名・年齢・職業、すべて非公開。 サイン獲りの具体的な方法にふれる部分は、本人の意志によりすべて削除、修正。 理由はもちろん今後の活動に差し支えるため。 ともあれ蒐集物に語らせるのみ。 原辰徳 小笠原道大 アレックス・ラミレス 坂本勇人 亀井義行 鈴木尚広 山 […]

はじめに/ 自己紹介

マニアの妻として生きてきました。 
親兄弟からは不憫そうな目で見られる。
まともな暮らしじゃないとけなされる。
旅行には必ずレア物探しがついてくる。
カードをはがしたポテトチップスを何ヶ月間も食べ続ける。
振り返れば確かに日常生活としては、ほぼマイナスしかなかった、と断言できます。   子供もおらず、諸事おおざっぱな性格なので、他とは比較のしようもないのですが、とにかく家が狭いのには参り […]