Mr.AE / ホットホイール⑩

アメリカ特有のカスタム車文化ホットロッドは、主に1930年代のフォードなどクラシックカーを基体としてそれをアレンジする。車体を低く、派手なペインティングを。

 ホットホイールの初期デザインを牽引したハリー・ブラッドリーは、こうした輝かしいカスタムカーの歴史に名を刻む人物だ。
かれがマテルに加わって、手探りでミニカーのデザインを始めたとき、「ブラッドリーは、それが(マテルの)かれらが求めているものであることを望みながら、未来の車の図面を描くのをスタートした」という。
「1984年の車が1966年にバックして来たみたいだと自分が思うようなものを」とブラッドリーは語る。「(社長の)エリオットはいつも立ち寄って、ぼくの描く技術にすっかり惹かれているようだった・・・」(Randy Leffingwell「HotWheels 35 years of speed,power、performance and attitude」)

あとに続く綺羅星のようなデザイナー陣も負けてはいない。
実際の車をそのまま再現したものでない、未来的なデザイン、いじりまくった、風変わりで目を驚かすようなミニカー、そういうものはホットホイールの大きな魅力となった。
AEさんは知らず知らずの内、ホットホイールの中でもとりわけ現実にはありえないような、仮想的なタイプを夢中になって集めていた。
当時日本の小売店では入荷しなかった、カタログの中でしか見られなかったドリームカーを。