堤哲哉/ 仮面ライダーカード⑦

ここで、このときの堤さんの立ち位置を知るために、仮面ライダーカードの研究史を少々振り返っておこう。
最初期のバイブルとされた同人誌が、いまわたしの手元にある。

「レッツGO!ライダーカード」
奥付を見ると昭和60年(1985年)、300部限定。
発行は東映作品研究会。責任者は岡山の藤井政志氏。

これは1~546番までのライダーカードすべて、おもての写真と裏の解説文のコピーを載せた初めての本である。
他にラッキーカード、カードアルバム、カードの封入袋やアルバムの封筒のコピーまでついている。カードの写真がどこから取られたものかも、本編と照らし合わせて出来る限り確認し、補足解説ページでは本編一話あたりの枚数も示している。
まだ14局、25局の区別もなく、41、46番はすべて25局版で掲載しているが、同一番号での異種カードの存在も載せ、ゴシック体と明朝体の文字があることやカード裏の右下にある数字にも言及するなど、その後のライダーカード研究がたどった道筋を指し示す一冊となっている。
PCに画像を取り込むなどといった芸当は夢のまた夢、まだワープロも一般化していない時期であった。手書きの編集後記の文章からは、これを形にするまでの血のにじむ苦労が窺われる。敬意をこめてこの文章をここに載せたい。

・ふぅー、何とか終わったです。問題は仕上がった時の再現性のみだが。・ホワイトスクリーンを、カードの下に敷いてコピーしています。(表のみ)それを原稿に貼るという方法で。・裏が、たまにかすれているものがありますけど、今一度コピーする気にもならんのでそのままです。・理想は、オールカラー!でしたが、それもままなりませんので。ここまでやれば本望です。スナックの空袋とダンボール箱が揃えば完璧だ。・では、お楽しみください。・発行が遅れてごめんよ。