堤哲哉 / 仮面ライダーカード⑤

堤さんはテレビを通して全国に呼びかけた。
「仮面ライダーカード、14局46番を探しています。持ってきてくださったら10万円で買います」
カード1枚に10万円。
それは当時およそ信じられない法外な値段だった。

堤さんは語る。カードやブロマイド、いわゆる紙モノはコレクション関係では安かった。
「今から30年前、ぼくが23~24歳くらいの頃、よく下北沢のなつかし屋とかオムライスとかヒーローズとかに行ってカードを見てたんだけど、紙モノはホントに安かった。
「ヒーローズでは、店のおじさんに認められるまでは、入店するのに100円とられるんですよ。ぼくらみたいなカード系のマニアが行って、長時間店でじーっと見て、数百円しか買わない・・・だからカード系はうとまれたんだな」
或るときヒーローズで珍しい500番台の仮面ライダーカードを3枚見つけ、速攻で買おうとしたら、それだけでは買えなかった。
「その場にある36枚全部で1万5000円なら売ると。良いのも悪いのもまとめて買えと。ライダーカードの値段なんてあって無いようなもので、要は1万5000円くらい落としてもらわないとめんどくさい、そういう売り方でした」

 

呼びかけに応じて、ついに所有者が現れた。
しかも二人!
堤さんは二人にそれぞれ10万円払って、その両方を買い取った。
初めて見た14局46番は、予想通りラッキーカードだった。