堤哲哉 / 仮面ライダーカード③

堤さんはあのとき推理していた。
みんなが血眼になって探しているのに現れない14局46番。それはきっとラッキーカードなのだろう、と。

この推測には理由があった。
当時、14局46番同様出てきにくいカードとして、14局41番があった。
「41番がラッキーカードだというのはわかってたんですよ。発売されたTVシリーズのライダーLDボックスの特典に、当時のCM映像が入っていて、そこに41番が映っているのはコレクター間で知られていた。それがラッキーカードだった。ならば同じように出てこない46番も、同じくラッキーカードなんじゃないか」

推測はしたが証明ができない。
何しろ現物がどうにも見つからないのだ。
たとえ手元になくても、大概それを見たことがあると言う人間くらいはいるものだ。それなのに14局46番は、そもそもそれを見た者すらいないのだった。そうこうしている内に41番のほうは見つかった。46番の見つからなさはいよいよ神秘めいてきた。これはもしかしたら世の中に存在しないのではないか、そんな説まで出るほどだった。

堤さんのもとに或るテレビ番組への出演話が持ち込まれたのは、そういう時期だった。
番組の名前は「開運!なんでも鑑定団」。
1994年からテレビ東京系で放映された人気番組である。