池田誠 / 冒険王⑥

「では次に、掲載されているマンガを見てゆきましょう」

 

超人バロム1(古城武司 原作さいとう・たかを)
仮面ライダー(すがやみつる 原作石森章太郎)
デビルマン(蛭田充とダイナミックプロ 原作永井豪)
サンダーマスク(長谷川猛とひろみプロ 原案上原正三)
変身忍者嵐(石川賢とダイナミックプロ 原作石森章太郎)
アストロガンガー(浅井まさのぶ)
快傑ライオン丸(一峰大二 原作うしおそうじ)

 

池田さんは語る。

 

「表紙のこれらのタイトルの上に「ぜんぶよみきり」の文字があります。当然でしょう。これらはすべて、特撮かアニメのマンガ化作品なんですから。この号のマンガには単行本未収録もあります。名高いサンダーマスクも、比較的地味なアストロガンガーも、とりたてて後世の展開はなく、単行本も出ていない。
ちなみに「仮面ライダー」のこの回は、「冒険王ver. 完全版 仮面ライダー」が出るまで、ずっと未収録でした。怪人は、すがやみつるのオリジナル「分裂怪人ムカデコンドル」。ストーリーがまた凝っていて、サイクロンが爆発してバラバラになっちゃう。しかも、ここの柱(ページ端の余白部分)のところで、「ゲル・ショッカー」という新組織名が登場するんです!」

「へえ、この号が初めてなんですか」

「いや、「冒険王」本誌のほうでは、10月号のマンガ化作品で新組織が登場し、11月号で組織名が示されます。そちらでは旧ショッカーから新組織ゲルショッカーへの移行劇がきちっと描かれるのですが、別冊では、柱でポンと謎の名前を投げかけるだけで、何の説明もない。ストーリーともつながりがない。こういう小間切れの情報の出し方が、おこづかいの少ない子供たちを翻弄していたのです」

池田さんはぷりぷり憤慨した。
子供たちの世界は、すでに金に左右されるシビアな情報化社会だったとみえる。