池田誠 / 冒険王⑤

「それではこの号の巻頭から見てみましょう」

 

そう言って池田さんは別冊「冒険王」72年秋季号を大事そうにひらいた。

 

①デビルマン絵はがき
②口絵ポスター
おもてにサンダーマスク、裏に「映画怪獣大行進」(ゴジラ、ガメラ、ギララなど)
③テレビ怪人カラーカード(8ページ)
(仮面ライダー、超人バロム1、快傑ライオン丸、変身忍者嵐、計4枚)
④テレビ特報
(ライオン丸(7ページ)、仮面ライダー(8ページ)、
⑤怪人などの図解
バロム1(3ページ)嵐(4ページ)ライオン丸(4ページ)仮面ライダー(4ページ)、他に二色刷り(赤黒、青黒)
⑥帰ってきた映画怪獣(7ページ)
⑦映画・テレビニュース・・・天地真理初主演映画の情報
構成:特撮かアニメのマンガ化作品

 

「この中でちびっこが真っ先に切り取るのが①のデビルマン絵はがきと③のカラーカードです。別冊「冒険王」に付録はついていないから、この絵はがきとカラーカードが、いわゆるとじこみ付録ということになります。まずたいていのちびっこは本能的にここを切る。これは切られているのが当たり前と思うくらいでちょうどいい」
「え、そうなの?」
「そうです。逆に言えば、ここを切らないちびっこは、真のちびっこではござらぬ。さってさんが、見た途端、いや~切られるものが切られてますねえ、と笑うのがこの部分です」
高橋さってさんの偉大な不動心に賛辞を送り、池田さんは言葉をつづけた。
「切り取りありとはたいていこのことを指しています。かつての所有者であったちびっこたちの、いわば本能の爪痕なのです」