池田誠 / 冒険王②

「冒険王」は、1949年~83年(「TVアニメマガジン」と改題して84年まで)、秋田書店から発行された少年雑誌である。テレビの特撮やアニメの世界を柱とし、それらをマンガ化した作品をふんだんにとりあげた。通常の月刊誌のほか、年4回の別冊号(春季・夏季・秋季・冬季)(66年~74年)、年2回の増刊号(夏休み号とお正月号)を出していた。

 
この別冊「冒険王」1972年秋季号の完本を、池田さんは前述のまんだらけオークションで18万円で落札した。その後、まんだらけの中野店で8万円で買った。ブロマイド欠4万円を友人の代わりに買ってやったこともある。ヤフオクで5万で落札したり、まんだらけ梅田店で切り取りあり2万5千円を即買いしたりもした。ほかにも状態の良いの悪いのたくさん持っている。
さりとてそれで商売するのかといえば、そんな気もないらしい。そもそも買い手がつかないようなボロボロのモノまで大事にとってある。

 

「とにかくそんなに傷んでない完本が10万円、もしくは切り取りありが3万円くらいで出たら、ふらふらとまた買ってしまいそうな気がします」と池田さんは言った。

 

「ちょっと伺いますが、なんでそんなに欲しいんですか?」

 

これはコレクターの周囲にいる者のおそらく永遠の問いだろう。

 

「ちびっこ魂ですかね」と池田さんは答えた。

 

わたしは疑り深い目で池田さんを見た。
バカを言え。同じ雑誌を何冊も何冊も買うそんなちびっこがいるものか。