Mr.H/蒐集家⑦

90年代前半、Oさんはワンダーフェスティバルで或るプラモ屋さんと知り合った。これがOさんの問題多き人生に、さらに拍車をかけることとなった。   

 東十条の店を訪ねてゆくと、店先に古い雑誌がずらりと並んでいた。60年代からさかのぼって、戦前戦後の雑誌やふろく、月光仮面の表紙など、見ている内にOさんはわくわくしてきた。

「なんじゃこりゃあ。こんなの見たことねえぞ。こんな世界があるのか」

 

 久しぶりに来ました。盛大なビビビビビ。

 

 実はプラモ熱が若干醒めかけていたのだ。ここでHさんは古い雑誌に開眼し、少年』『ぼくら、もっとさかのぼって少年倶楽部のハンターと化す。そこから発展して貸本へももぐった。「鬼太郎夜話」「妖奇伝」・・・90年代前半、まんだらけが最初の目録を出し始めた時期だ。Hさんは古雑誌店を夢中まわり出した。

(画像は、まんだらけ・こんぺいとう)