星まこと / アニメ探究 ⑨

「インタビューは断ると言う方も、けっこういらっしゃいますよ。
鳥海永行さんには手紙を書いたんです。便せんで五、六枚。鳥海さんの小説を、この作品はこうこうだ、と書いて、それで取材したいってお願いした。

実は『ガッチャマン』の最終話だけはシナリオがないと言われてるんですよ。鳥海さんが自分で絵コンテ描いて、それがアフレコ台本になったと言われてる。
リアルな世界をやらせたら一番だって思ったから、吉田さんは鳥海さんを『ガッチャマン』の監督に抜擢したんですよね。それをセンスよくリアルに描ける宮本貞雄さんや中村光毅さんとか、大河原邦男さんとか、全てが揃ったのが『ガッチャマン』だった。

『ガッチャマン』は鳥海さんじゃなければできなかった。あの最終回も、吉田さんにそこまで任されていたからこそできた。それを鳥海さんに聞きたかったんだけど、受け付けてもらえなかったんです。
海外合作『ピエールくん歴史を行く』がターニングポイントじゃないですか?って言ったら、そうなんだよ、って言ってくれましたけどね。『ガッチャマン』自体は話してもらえなかった。

僕のインタビューはいつも、もとの分量からすると四分の一か五分の一になっているんですよ。でも話した内容はほとんど入っている。極力開示していきたいし、出来ないにしてもギリギリすれすれくらいまでは、なんとか許してもらいたいなあと思って。
だから『ガッチャマン』、聞けなかったというのもリアルに書いてるんです。鳥海さんは、あなたは知ってるんだからいいでしょ、みたいな感じで。ああっ、そこを聞きたいのに、って思ったんですけどね」