星まこと / アニメ探究 ③

「中2のときにアニメブームが来た。
1977年、『宇宙戦艦ヤマト』の映画が封切られたときです。ムックが出るわ雑誌は出るわ、小川宏のモーニングショーで声優さん特集をやったりとか、世間を巻き込む形でブームになった。アニメが子供のものから、お金を払って買うティーンエイジャーのものになった。

嬉しかったですよ。クラスのみんながアニメを見るようになった。ああ、よかった、これでおおっぴらにアニメの話ができる。

でもクラスメートとじゃ内容が寂しい。

当時北九州にはプロを輩出するようなマンガサークルがあって、マンガファンの土壌はあったんですね。そんな中、ひょんなことで高校生や大学生のお兄さんお姉さんたちと話す機会も出来たんです。金山さんの絵がいいとか荒木さんが好きとか、そこでは話すことができる。
その人たちに教育されるわけですよ。ハヤカワのSFの青の背を全部読めとか。半村良読んどけとか。再放送でみると半村良が『スーパージェッター』の脚本を書いている。豊田有恒読んでると、あ、『鉄腕アトム』の脚本書いた人だとか。だんだん繋がってくる。そういうのを活発に楽しめる仲間に入れてもらえたのは、すごく恵まれていた。

レッドツェッペリンを教えられてブリティッシュロックを聞き始めたり、ラジオもがんがん聞いていた。当時ラジオがサブカルの条件だったから見聞はどんどん広がった。高校ではR&Bに目覚めて、音楽も学生時代ハマりました」

星さんが初めて買ったセル画