池田誠 / ももクロ生写真(佐々木彩夏)⑪

 何のサインにも付き物だが、ももクロの偽サインをつくって売る輩がいる。
 偽物は、2013年~2014年に横行のピークを迎えたと池田さんは言う。
「昔はわかんないから手当たり次第にヤフオクで買ってたのです。ネットの画像だとやっぱり見分けにくいし」
 ずいぶん授業料を払ったらしい。
「今じゃかなりわかるけどね。ニセモノも4つか5つの字体は把握してて、字を見ると、このグループあのグループってわかります」
「ははあ」
 ここに至るまで、いったいどれほどの阿呆な憂き目を見たのやら。
 ある時は送られてきた封筒を見た瞬間、ニセとわかったのだという。
「なんとまあ、サインと封筒のおもて書きの字が一緒」
「そんなモノをつかまされたのかえ」
「つかまされたのではありません。勉強のため自ら危険を冒してつかみに行ったのです」
 池田さんは全力で否定するが、声が若干弱々しい。