今入重一 / 横山光輝作品 ⑨

今入さんは「漫画の手帖」というミニコミ誌を情報源に、喇嘛舎、憂都離夜、中野書店といった古本マンガを扱う店にかようようになっていた。
二十代後半、この「漫画の手帖」を介して、その後の今入さんの運命を動かす大きな出来事が起きる。江口健一さんと堀井義信さんという横山光輝ファンとの出会いだった。

ふたりに探求リストを見せてもらい、今入さんはその充実ぶりにびっくりした。自分の知らない作品がたくさん載っている。学年誌なども網羅してある。すごい人たちがいるものだと大いに刺激された。

「このふたりがわたしをマニアにした」と今入さんは言う。
はた目からはもう十分マニアな今入さんだったが、本人が「マニアになった」と言う節目はふたつあり、そのひとつがこの人たちとの出会いだった。そしてそれから少し遅れた頃、もうひとつの出会いがやってきた。

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