今入重一/ 横山光輝作品 ③

「伊賀の影丸」は1961年~1966年、週刊少年サンデーに第9部まで連載された横山光輝の忍者マンガである。
主人公の影丸は徳川幕府に仕える伊賀忍者の一員で、頭領・服部半蔵の指令のもと、甲賀忍者などと激しい攻防を繰り広げる。
基本的に集団同士の対戦スタイルで、個々の忍者がそれぞれ独自の技で競い合う。勝負に負ければ敵も味方もがんがん死ぬ。展開も画面の動きもスピーディでとにかくテンポがいい。

当時、1960年代初頭、戦後の赤本ブームから50年代の貸本漫画や月刊誌を経て週刊誌の時代が始まっていた。1959年、「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」創刊。1961年、週刊「少年キング」創刊。横山はこの「伊賀の影丸」で、早くも少年週刊誌という新しい器を自在にあやつっているようにみえる。

「ヨコヤマ先生ばんばん殺しちゃいますから」

今入さんは嬉しそうに言う。

「一応殺し合いなんだけどさらさら流してる。1、2部のキャラ、ほぼ死んでますから」

「影丸って無敵でもないんですよ。怪我もするし。対戦相手によってどう変わるか、誰が生き残るのか。影丸が生き残るのは子供でもわかってるんですけど」

影丸は利発で敏捷で有能だが、誰が見ても少年だ。しかも相手には殺しても殺しても生き返るすさまじい忍者・邪鬼がいたのだ!

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