延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑬

キン肉マンの作者・ゆでたまごの嶋田隆司氏は、2010年刊「マンガ脳の鍛えかた」(集英社)で次のように語っている。

「できそうでできない技を作るのは、たぶんゆでたまごだけのテクニックだと思います。僕の原作の段階では絶対に理論上は普通の人間にはできないっていうような技でも、中井君(キン肉マン作画担当・中井義則氏)が「絵のうそ」で描いてしまう、という…」

「昔からの技と今の技、両方描くことができるのが、すごくおもしろいんです。キン肉スグルと万太郎みたいに違う世代が戦う時は、あえてキン肉マンにはオーソドックスな昔のプロレスをやらせて、万太郎たちにはタックルや格闘技みたいな総合格闘技のスタイルをやらせたりして。プロレスラーのアントニオ猪木と総合格闘家のヒョードルを戦わせるようなことがマンガの中でできるわけです(笑)。そのギャップを、物語としておもしろく使う」

現実にはありえないようなわざを絵のウソで見せる。昔のわざと組み合わせて時間的なギャップを演出する。
「キン肉マン」作者の数年前の発言が、延藤さんの言葉と不思議に響きあう。
マンガ表現の成熟とおもちゃ表現の成熟がまじりあって、CMCに現れているように思われる。