延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作⑦

何をつくるか考えるとき、延藤さんはパズルのピースをまずひとつ置いてみるのだという。まだ何もない盤面にやりたいピースをひとつ置く。それから他のピースを足してゆく。足りないピースは何だろう。原型師は、採算は、広告は。そもそもこれをやる意味は何だろう、と考える。

「置いてもどうしても図が埋まらないことがある。これでいいのか確信に変わらない。
このままゴールへ行けるのか、信念にならない」

確信、信念、という言葉を延藤さんは使う。

確かな保証がない中で、一回の失敗が命取りになりかねない道を歩いてきた。強い気持ちがなければ先へは進めなかった。

「売れるかどうかなんて、どの小売店に聞いても過去のデータでしか言わないんですよ。そこに責任をとれるのか、やってみなければわからない。これは実現でしか答えられない世界なんです」

結果を出すことでしか答えられない世界。

 

ここはいまだにリングなのだ。