延藤直紀(CCP代表)/ フィギュア制作①

CCPがウルトラマンパワードを発売した。エクスプラス/少年リックはパワードのリアルマスターコレクションを再版した。バンダイのアルティメットルミナスプレミアムは、ウルトラマン弐で青目のウルトラマンジードプリミティブを発売した。

さまざまな時代にさまざまなウルトラマンがいて、多くの作り手をさまざまにインスパイアし続けてきた。
どの品を買うか(もちろん全部買う人もいる)は、その人の好みとしか言いようがない。それぞれの経験が、好きな質感、形状、世界観を決めている。

だが、自分が否定していたはずのモノでさえ、当の造型を目にした瞬間、心を鷲掴みされてしまうことがある。
それまでぜんぜん意識もしてなかったけれど、自分は本当はずっとこういうモノを見たかったのかもしれない。そんな、本人すらうろたえるような事態が突然天から落ちてくる。

造型の恐ろしい魔力はそういうものだ。
それは時に不意打ちのごとく人々を襲い、人は圧倒的な存在を前にしてただ賛美せずにいられなくなる。

さてここにひとつの小さな玩具メーカーがある。
スタートして20年足らず。まだ老舗というほどではないが、さまざまなソフビを発売して一部に熱狂的なファンを生んできた。社長は異色の格闘家あがり。激しいしのぎ合いの続くおもちゃ業界で、みんなの心をつかむモノは何かを日々考えている。

どんなモノをつくれば皆は喜ぶのか。

どんな風景を創造すれば皆は震えるのか。

まるでその風景が天から落ちてきたように。