堤哲哉 / 仮面ライダーカード⑬

「14局46番、ぼくはその10年後に20万で買ったよ」
その日同席していた亭主が、横からひょいと口を出した。
「ソッコーで50万で売ったけど」

・・・売ったのか!おまえはァ!
わたしは思わず声を上げた。
「だって堤さんが持ってるからいいかなあと思って」
・・・ううーむ。
家計的には完全に正しい判断だが、この場で聞くと若干忸怩たる思いもするのが我ながら恐ろしい。
しかしあの「なんでも鑑定団」以降、カード1枚20万、50万という金額が当然のように口にされる時代になったのだ。

 

堤さんは言う。
「ライダーカードは大きい1枚の紙に110枚分を刷ってそれをカットするんですが、231~255番、まだ裁断されていない状態のものが見つかって、100万円くらいするそうです」「1面ぜんぶラッキーカードってのもあるみたいですねえ。これだと、1面付け110枚の内2枚もしくは4枚がラッキーカードという法則がガタッと崩れる。
「TR9版、カードになったやつで、まだ現物確認されてないものが2~3枚あるらしい・・・90万でキンキーズが探しているというけど・・・今の人たちはお金のかけかたが違うからなあ。ちょっとついていけないなぁ」

現在のカードマニアたちの投じる金額は、堤さん本人の思惑を超えた桁外れのものになっているようだ。