堤哲哉 / 仮面ライダーカード⑪

そして「なんでも鑑定団」の時が来た。

 

「仮面ライダーカードの14局46番を探しています。
持ってきてくれたら10万円で買います」

 

14局という言葉は一般の視聴者にはわからない。堤さんは「鑑定団」でこまかく説明した。
ライダーカードを分類して、14局や25局という秩序を打ち立てたのは堤さんだった。14局46番が出てこない、そもそもその欠損の概念そのものを提出したのが堤さんだった。
堤さんは欠損という問いを立て、なぜ見つからないのかその理由を考えた。それはこのカードが「ラッキーカード」だからではないのか。堤さんは10万円という金額を使って、暗闇の中からそのカードを引きずり出そうとした。

 

予想していたとおりのラッキーカード。
今までの労苦に一筋の流れが通った瞬間だった。
まだ見ぬものを表舞台に引きずり出し、仮面ライダーカードの体系化を完成させること、あのとき「なんでも鑑定団」で起きていたのは、そういう出来事だ。